▼脱毛情報:初心者にオススメの家庭用脱毛器ブログ:23年08月29日
俺がまだ小さかった頃、
誕生日にお父さんが柴犬の子犬を買ってくれました。
フワフワのその子犬を俺はとても可愛がっていましたが、
ある日、リードを噛み切っていなくなってしまいました。
俺は毎日「帰ってきて」と祈りながら、
子犬の寝ていたダンボールの箱を見ていました。
しばらくしてお父さんが
「もう帰ってこないだろう。片付けるぞ」と言いました。
俺はもう少し待ってくれるように頼みました。
そして子犬がいなくなって一ヶ月ほどたったある日、
俺が幼稚園から帰ると、ダンボールの中に子犬がいました。
片目の周りに赤いマジックでいたずら書きをされ、
足に怪我をして帰ってきたのです。
俺は泣きました。
うれしかったことと、
いったい誰がこんな酷いことをしたのかと思う悔しさとで、
少し大きくなった子犬を抱きしめて泣きました。
それから少しして、
子犬はだんだんごはんを食べなくなりました。
お父さんは「変だ」と言い、医者に連れて行き見てもらいましたが、
医者に「もう助からないよ」と言われました。
俺は泣きながら子犬を抱きかかえ、家に帰ってきました。
次の日の6時、子犬は動かなくなっていました。
俺は冷たくなった子犬を抱いて泣きつづけました。
お父さんはダンボールに子犬の好きだった物を入れ、
その中に子犬を寝かし、蓋をしました。
その日は幼稚園を休み、
お父さんと二人でダンボールを持って海に行きました。
茅ヶ崎の海は、鎌倉の海と違って波が荒々しくて、
俺はあまり好きではありません。
でもお父さんは「ここでないと子犬は帰れないよ」と言い、
海に子犬の寝ているダンボールを流しました。
俺とお父さんは、
子犬が波にゆられていくのをずっと見ていました。